視索上核とは? わかりやすく解説

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視索上核

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 03:32 UTC 版)

脳: 視索上核
ヒトの脳の視床下部周辺の冠状断。画像中央下、OTと書かれた所が視索。そのすぐ右側のSONと描かれている灰色の部分が視索上核。視索上核や室傍核(PVN)の部分に見える細かい黒い点は、バゾプレシンニューロンを表す。画像右端の3Vと書かれた所は第三脳室
名称
日本語 視索上核
英語 Supraoptic nucleus
ラテン語 nucleus supraopticus
略号 SON, SO
関連構造
上位構造 視床下部
関連情報
NeuroNames 関連情報一覧
NIF 総合検索
MeSH Supraoptic+nucleus
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視索上核(しさくじょうかく、英:Supraoptic nucleus)は視床下部の一つの神経核。視交叉のすぐ近くにあり、約3000のニューロンからなる。

概要

視索上核(; Supraoptic nucleus)には神経分泌ニューロンが含まれている。この核には神経ホルモンであるバゾプレシンあるいはオキシトシンを含む神経分泌ニューロンの細胞体がある。そこから軸索を伸ばし下垂体後葉に投射し毛細血管に神経分泌している。

解剖学

視床下部の底部にあり、視交叉の外側に張り付いた密集した細胞群からなる核である。

生理学

ラットの視索上核の単一ニューロン活動は電気的に記録できる。この神経分泌ニューロンは下垂体後葉の電気刺激により逆行性活動電位を示すので同定される。視索上核で同定した神経分泌ニューロンは二種類の発火パタンを示す。ひとつは相的(phasic)発火パタンをしめすニューロンでこれはバゾプレシン分泌ニューロンと分かっている。もうひとつは連続的発火パタンを示すニューロンでこれらの大部分はオキシトシン分泌ニューロンとわかっている。 このバゾプレシン分泌ニューロンは、高張食塩水を投与すると選択的に発火頻度が上がる。オキシトシン分泌ニューロンは乳房内圧が上がる直前に選択的に発火頻度が上がる。

画像

参考文献

  • Poulain DA, Wakerley JB. (1982) Electrophysiology of hypothalamic magnocellular neurones secreting oxytocin and vasopressin. Neuroscience 7(4):773-808. PMID 6124897



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