行動圏と縄張り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:29 UTC 版)
「イリオモテヤマネコ」の記事における「行動圏と縄張り」の解説
イリオモテヤマネコの行動圏の面積は季節的な変化や個体差、地域差は見られるものの繁殖期には行動圏が狭くなり、平均的な行動圏はオスで1.5-4.9平方キロメートル、メスで0.85-2.75平方キロメートルである。この行動圏は他の個体の侵入を許さないことから、縄張りとほぼ同一と考えられている。オスとメスの行動圏は重複しており、オスの行動圏内に1-2匹のメスが生息している。通常は同じ性同士の行動圏は大きくは重複しないが、一部重複していることがある。この行動圏の重なりが占める場所は、狩り場となる場所が大きい。この行動圏内を狩りやマーキングをしながら、3-4日間かけて巡回していると考えられている。 若いオスや一部のオスは行動圏を持たず、島内を放浪しながら縄張りが空くのを待ち、定住しているオスがいない場所を見つけると、そこを縄張りとする。メスは幼獣を自分の縄張りに残し、次の繁殖期を迎えると新しく縄張りを形成する。
※この「行動圏と縄張り」の解説は、「イリオモテヤマネコ」の解説の一部です。
「行動圏と縄張り」を含む「イリオモテヤマネコ」の記事については、「イリオモテヤマネコ」の概要を参照ください。
- 行動圏と縄張りのページへのリンク