血脈相承 (日蓮正宗)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 15:08 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動日蓮正宗における血脈相承(けちみゃくそうじょう)とは、宗祖日蓮が第2祖日興へ本門戒壇の大御本尊をはじめとする仏法の一切を譲った、とすること[1]。
位置付け
日蓮正宗では、第2祖日興は、1282年(弘安5年)の二箇相承に基づき宗祖日蓮から「唯授一人の血脈相承」を受け[2]、以後、大石寺歴代(第3祖日目・第4世日道・第5世日行)に順次伝えて現法主第68世日如に至っている、とする[3][4][5]。これによって、日蓮正宗の正統性と、時の法主による本尊に関する一切の専有性が保証される、とする[6]。現創価学会は「唯授一人の血脈相承」を否定し、もしくは認めた上でその断絶や汚れを主張している[7]。
根拠
日蓮正宗が採用する血脈相承に関する根拠は、以下の通り。
脚注
注釈
- ^ (日蓮宗事典刊行委員会 1981, p. 362)には、「本書は最澄に仮託された〔略〕『三大章疏七面相承口決』〔略〕の形式に準拠していることによって、〔日蓮〕聖人の撰述ではなく、後世の偽作であることが明らかであり、またそれは文中の用語によっても知られる。日興門流の〔略〕広蔵日辰〔略〕〔は〕日蓮聖人の真撰であるか疑問であると述べているほどである」とある。
出典
- ^ 日蓮正宗宗務院 2008, p. 13.
- ^ 宗旨建立750年慶祝記念出版委員会 2002, p. 115.
- ^ 日蓮正宗宗務院 2008, pp. 13-14.
- ^ 宗旨建立750年慶祝記念出版委員会 2002, pp. 135-136.
- ^ 日蓮正宗宗務院 1999, p. 216.
- ^ 折伏教本編纂委員会 2004, pp. 13,23-日蓮正宗の正当性(p.13)・法主の本尊専有性(p.23)。
- ^ 折伏教本編纂委員会 2004, p. 18.
- ^ 日蓮 1994, p. 1684.
- ^ 折伏教本編纂委員会 2004, p. 23.
- ^ 日蓮正宗法義研鑽委員会 2006, p. 94.
参考文献
- 『創価学会員への折伏教本』折伏教本編纂委員会、大日蓮出版、富士宮、2004年9月10日、第6版。ISBN 9784904429181。NCID BA70379862。OCLC 269440586。2015年2月2日閲覧。
- 『日蓮正宗入門』宗旨建立750年慶祝記念出版委員会、阿部日顕(監修)、大石寺、2002年10月12日、第2版。ISBN 978-4904429778。NCID BA56841964。OCLC 675627893。2014年12月5日閲覧。(ISBNは、改訂版のもの。)
- 日蓮『本因妙抄』(PDF)平成新編日蓮大聖人御書編纂会、阿部日顕(監修)、大日蓮出版〈平成新編日蓮大聖人御書〉、富士宮、1994年(原著1282年10月11日)、1676-1684頁。ISBN 9784904429228。NCID BB09115884。OCLC 674739794。2015年2月2日閲覧。
- 『日蓮宗事典』日蓮宗事典刊行委員会、日蓮宗宗務院、1981年10月13日。NCID BA61075492。OCLC 17071163。ASIN B000J7QTDQ。
- 日蓮正宗宗務院『日蓮正宗要義』日蓮正宗宗務院、1999年12月19日、改訂。ISBN 978-4904429501。NCID BA39623413。OCLC 675616041。
- 『法華講員の心得』日蓮正宗宗務院、大日蓮出版、2008年2月16日(原著1988年10月1日)、改訂版第5刷。ISBN 978-4904429150。OCLC 676522972。
- 『創価学会のいうことはこんなに間違っている:法華講員必携「折伏実践の書」:創価学会『教宣ハンドブック』破折』日蓮正宗法義研鑽委員会、大日蓮出版、2006年12月19日(原著2000年1月6日)、改訂再版。ISBN 978-4904429112。OCLC 676523237。
外部リンク
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