法水写瓶とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 法水写瓶の意味・解説 

法水写瓶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 04:18 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

法水瀉瓶(ほっすいしゃびょう)は、瓶(かめ)から瓶へ水を一滴もこぼさないでうつすように、師匠から弟子へ法門を少しも漏れることなく正しく伝えること。

概要

法水とは清浄な法を水に譬(たと)え、写瓶とは瓶から瓶へ水をうつすこと。 血脈相承をあらわしている。

伝承する人が変わっても法は不変であることを、容器が変わっても中の水は不変であることをもってあらわしている。

経典による裏づけ

無量義経説法品第二

法水(ほっすい)とは清浄な妙法を水に譬えた語。

無量義経説法品第二に「法は譬えば水の能(よ)く垢穢(くえ)を洗うに……其の法水も亦復是(またまたかく)の如し、能く衆生の諸(もろもろ)の煩悩の垢を洗う」とある。

涅槃経巻四十

瀉瓶(しゃびょう)とは瓶(かめ)の水を他の瓶にうつしかえること。

瀉とは一方から他方にうつすこと。

仏法のうえでは法水瀉瓶といって師匠から弟子へ水が瓶から瓶へ漏れなく移しかえられるように法が正しく受け継がれていくことをいう。

涅槃経巻四十に「五つには我に事(つか)ふるより来(このか)た、我が所説の十二部経を持し、一たび耳を経れば会て再問せず、瓶水を瀉(うつ)して之を一瓶に置くが如し」とある。

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「法水写瓶」の関連用語

法水写瓶のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



法水写瓶のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの法水写瓶 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS