薬剤性肺毒性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 01:43 UTC 版)
癌の化学療法に用いられる医薬品の他、多くの医薬品が肺毒性を引き起こす可能性がある。少数の医薬品は、頻繁に(米国食品医薬品局や欧州医薬品庁などの国際的な規制当局が1%以上10%未満と定義している)、あるいは非常に頻繁に(10%以上と定義している)肺毒性を引き起こす可能性がある。これらの医薬品には、金やニトロフラントインのほか、癌の化学療法に用いられる以下の薬剤が含まれる。メトトレキサート、タキサン系薬剤(パクリタキセル、ドセタキセル)、ゲムシタビン、ブレオマイシン、マイトマイシンC、ブスルファン、シクロホスファミド、クロラムブシル、ニトロソウレア(例:カルムスチン)。 また、循環器系に使用される医薬品の中にも、頻繁に、あるいは非常に頻繁に肺毒性を引き起こすものがある。アミオダロンをはじめ、β遮断薬、ACE阻害薬(ただし、ACE阻害薬の肺毒性は通常3~4ヵ月しか続かず、その後は自然に消失する)、プロカインアミド、キニジン、トカイニド、ミノキシジルなどが挙げられる。
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