自然科学者による偽史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 11:05 UTC 版)
19世紀に誕生した科学者という集団が書いてきた科学史というのもしばしば偽史だ、とJ.H.ブルック(英語版)は指摘した。当時の科学者たちは、その存在が人々から認めてもらえていなかったものだから、意図的に仮想敵を作り出して、自分たちのことをその仮想敵と戦っている善玉であるかのように描くこと(勧善懲悪的描き方をすること)で人々の支持を得ようとした、とも指摘。また科学者などというのは、自分たちの先人たちをまるで偉人であるかのように単純化して描くことをするが、それはしばしば事実とは全く異なっていて、科学者というのもただの人間で、実際にやっている行為はもっと人間臭いことで満ちており、数々の不正行為も積み重ねてきているということは最近の研究で明らかになってきている。 また自然科学者というのは、自分にとって都合の悪い歴史的事実は書かずに隠蔽してしまう、ということもブルックは指摘した。
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