能格・絶対格型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 22:39 UTC 版)
「アラインメント (言語学)」の記事における「能格・絶対格型」の解説
能格・絶対格型(ergative-absolutive)、略して能格型のアラインメントでは、SとPが同列に扱われ、Aが別扱いされる(S=P/A)。たとえばニャングマダ語(オーストラリア諸語のひとつ)では、SとPは何も標示されず、Aは -lu で標示される。ニャングマダ語の格組織は能格型であると言える。このような格組織のSとPの格を絶対格、Aの格を能格と言う。 (3) a. Partany -∅ karnti-nyi mungka-nga. 子供 -ABS のぼる-NFUT 木-LOC S 絶対格 「子供は木にのぼった」 (3) b. Mirtawa -lu kuyi -∅ kampa-rna. 女性 -ERG 肉 -ABS 調理する-NFUT A 能格 P 絶対格 「女性は肉を調理した」
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