肥田晧三とは? わかりやすく解説

肥田晧三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 03:51 UTC 版)

肥田 晧三
人物情報
生誕 1930年????
日本大阪府大阪市
死没 2021年2月22日(2021-02-22)(91歳)
学問
研究分野 国文学書誌学
研究機関 大阪府立中之島図書館関西大学
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肥田 晧三(ひだ こうぞう、1930年昭和5年)[1] - 2021年令和3年)2月22日)は、日本の書誌学者[1]日本文学者[1]学位は、文学博士関西大学論文博士・1989年)(学位論文「上方学藝史叢攷」)。元関西大学文学部教授。

経歴

1930年、大阪市中央区[1]島之内[2]生まれ。大阪府立高津高等学校を病気のため、1953年(昭和28年)に中退[1]。長期療養を経て[1]、1968年(昭和43年)から大阪府立中之島図書館嘱託として古典籍整理の仕事に就いた[1]

その後関西大学に勤務し[1]、図書館嘱託となった[1]。文学部講師[1]を経て、1984年に文学部教授に就任[1]。1990年に退職するまで書誌学、近世文学の講義をおこなった[1]。1989年に学位論文『上方学藝史叢攷』を関西大学に提出して文学博士号を取得した[3][1]。2021年2月22日、病気のため死去[2]

研究内容・業績

  • 大阪に関する庶民文化史、近世文学、上方芸能史、大阪近代文学史を研究テーマとした。大阪に関する多くの資料を蒐集し、独自の視点からなにわの文化を考察し、「大人の楽しみ」と「子どもの遊び」に焦点をあてて研究した。
  • ジャズ評論も行っていた。

受賞・栄典

著書

  • 『立版古考』日本浮世絵協会 1966
  • 露伴遺珠』湯川書房 1978 編集
  • 『上方風雅信 大阪の人と本』人文書院 1986
  • 『上方学芸史叢攷』青裳堂書店 1988 日本書誌学大系
  • 『肥田せんせぃのなにわ学 こどもの遊びおとなの楽しみ汲めども尽きぬ、なにわの文化』INAXギャラリー企画委員会企画 INAX出版 2005
  • 『再見 なにわ文化 (上方文庫別巻シリーズ)』 2019 和泉書院

編著

その他

  • 「上方落語寄席発祥の地」碑文 (大阪市・坐摩神社境内) 2011.11

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 第2回 水木十五堂賞 受賞者の紹介”. 大和郡山市. 2016年1月26日閲覧。
  2. ^ a b c “肥田晧三さん死去 90歳 上方庶民文化研究の書誌学者”. 毎日新聞社. (2021年3月2日). https://mainichi.jp/articles/20210302/k00/00m/040/141000c 2021年3月2日閲覧。 
  3. ^ 博士論文書誌データベース




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