素材の選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:44 UTC 版)
一般にアクリル素材が選ばれることが多いとされる。硝子体手術と同時または将来行う可能性がある白内障手術においては、シリコン素材ではなく、アクリル素材の眼内レンズが選択されることが多い。シリコン素材の場合、硝子体手術中にガス注入を行うと曇りを生じさせ、手術操作が困難になる可能性があるためである。 一方、眼内に埋植したアクリル素材製眼内レンズにおいて、レンズ内部に微小な間隙が多数生じ、それらが輝点として観察される「グリスニング」と呼ばれる現象が多数報告されており、その長期安定性について疑問視する見方がある。眼内レンズは眼内に長期間とどまるものであり、十分な安定性が確保されていなければならないためである。こういったことからどちらの素材にも一長一短があり、選択にあたっては検討を要する。
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