穂坂路の概要と道筋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 14:23 UTC 版)
古代・中世前期の様相は不明であるが、江戸後期の地誌『甲斐国志』に拠れば甲斐国から他国に通じる九筋の道のひとつに数えられている。 道筋は甲府から北西に進み茅ヶ岳南麓を通過し、小笠原(山梨県北杜市明野地区)から塩川沿いに江草・小尾(北杜市須玉地区)を経て信州峠を越え、信濃国佐久郡川上郷(長野県南佐久郡川上村)へ至る。 穂坂路は佐久往還に先行する道で、「穂坂」の名称から甲斐国府(前記国府の所在地は笛吹市春日居町、後期国府の所在地は笛吹市御坂町)と穂坂牧を結ぶ道であると考えられている。穂坂牧は甲斐の三御牧のひとつで、現在の韮崎市・茅ヶ岳南麓に所在していたと考えられている。古代には甲斐の黒駒と呼ばれる名馬を朝廷に貢納していた。
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