福原亮厳とは? わかりやすく解説

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福原亮厳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/24 03:46 UTC 版)

福原 亮厳(ふくはら りょうごん、1909年明治42年)8月15日 - 2000年平成12年)3月31日[1])は、浄土真宗の僧、仏教学者。龍谷大学名誉教授。

広島県生まれ。龍谷大学仏教学科卒。1961年「阿毘達磨佛教教理研究」で龍谷大学文学博士。龍谷大学助教授、教授、1977年退職、名誉教授[2]。浄土真宗本願寺派勧学2000年3月31日敗血症のため死去する。享年90歳[3]

著書

単著

  • 『有部阿毘達磨論書の発達』永田文昌堂、1965年4月。 
  • 『仏教の基盤にたつ浄土真宗』永田文昌堂・百華苑〈五柳叢書 3〉、1965年9月。 
  • 『二尊大悲本懐の研究 親鸞聖人遺文 経釈要文』永田文昌堂、1968年11月。 
  • 『成実論の研究 仏教諸派の学説批判』永田文昌堂、1969年12月。 
  • 『四諦論の研究 仏陀根本教説への智慧』永田文昌堂、1972年2月。 
  • 『仏教概論』永田文昌堂、1975年4月。 
  • 『往生論註の研究』永田文昌堂、1978年7月。 
  • 『浄土教入門 福原亮厳集』教育新潮社〈現代真宗名講話全集 44〉、1979年5月。 
  • 『行信論入門 浄土真宗の念仏と信心』永田文昌堂、1980年7月。 
  • 『浄土教の業思想』教育新潮社〈法輪選書〉、1981年10月。 
  • 『業論』永田文昌堂、1982年4月。 
  • 『真実の宗教 真宗二十二派七十五学者述』永田文昌堂、1986年10月。 

監修

  • 水田恵純、梶浜貫一、前田至成、加藤宏道、生田享成、柳原勝道、仲宗根幸雄 『梵本蔵漢英和訳合璧 阿毘達磨倶舎論本頌の研究 界品・根品・世間品』井ノ口泰淳・上山大峻・小玉大円・工藤成樹校閲、永田文昌堂、1977年4月。 

共著

  • 福原亮厳、杉本一義 『仏教福祉学』永田文昌堂、1967年6月。 
  • 福原亮厳、松本巧晴 『親鸞聖人本伝和讃の研究』呉竹山大原野寺・清重山尊重寺、2012年5月。 

論文

  • 「アビダルマ仏教の特質」『仏教学研究』第2号、龍谷大学、1949年3月、 88-100頁、 NAID 110009613807
  • 「諸法分類の種々相」『仏教学研究』第5号、龍谷大学、1951年6月、 75-77頁、 NAID 110009614127
  • 「阿毘達磨に於ける認識の問題」『龍谷大学論集』第344号、龍谷大学、1952年7月、 13-35頁、 NAID 110009494983
  • 梵文 Abhidharmakoçakarika に於ける問題 資料的意味と破我品偈頚」『印度学仏教学研究』第2巻第1号、日本印度学仏教学会、1953年9月、 111-112頁、 NAID 130004022802
  • 「阿毘達磨に於ける言語論」『仏教学研究』第8・9号、龍谷大学、1953年9月、 132-155頁、 NAID 110009616641
  • 「疑惑の研究 阿毘達磨を中心として」『龍谷大学論集』第347号、龍谷大学、1954年4月、 45-66頁、 NAID 110009511212
  • 中国印度間の仏教徒の交通路」『印度学仏教学研究』第3巻第1号、日本印度学仏教学会、1954年9月、 289-291頁、 NAID 130003830031
  • 「仏教に於ける業の問題 論議と解説」『仏教学研究』第10・11巻、龍谷大学、1955年1月、 1-73頁、 NAID 110009621554
  • 「性相学に於ける時間論」『龍谷大学論集』第350号、龍谷大学、1955年10月、 45-81頁、 NAID 110009513377
  • 毘曇と瑜伽との時間論」『印度学仏教学研究』第4巻第1号、日本印度学仏教学会、1956年1月、 192-195頁、 NAID 130004025602
  • 「信の考察 性相学を中心として」『龍谷大学論集』第353号、龍谷大学、1956年10月、 261-269頁、 NAID 110009513549
  • 「心の構造 阿昆達磨を中心として」『仏教学研究』第14・15号、龍谷仏教学会、1957年10月、 11-30頁、 NAID 40003336716
  • 西域出土『婆沙論雑抄』について」『印度学仏教学研究』第6巻第1号、日本印度学仏教学会、1958年1月、 182-185頁、 NAID 130003832322
  • 「諸法分類の史的展開」『龍谷大学論集』第359号、龍谷大学、1958年7月、 15-38頁、 NAID 110009564048
  • 有部の有の論証の史的展開」『印度学仏教学研究』第7巻第1号、日本印度学仏教学会、1958年12月、 233-236頁、 NAID 130003832469
  • 「煩悩論の展望 性相学を中心として」『仏教学研究』第16・17号、龍谷大学、1959年10月、 40-60頁、 NAID 110009631754
  • 転生の理論 有部思想を中心として」『印度学仏教学研究』第8巻第2号、日本印度学仏教学会、1960年3月、 459-466頁、 NAID 130003832510
  • 「親鸞教学とその著作中の引用書」『龍谷大学論集』第365・366号、龍谷大学、1960年12月、 257-308頁、 NAID 110009526214
  • 「成実論の部派の問題」『仏教学研究』第18・19号、龍谷大学、1961年10月、 56-72頁、 NAID 110009606228
  • 「「ABHIDHARMA DIPA」について」『仏教学研究』第18・19号、龍谷仏教学会、1961年10月、 237-240頁、 NAID 40003336731
  • 仏典に見える物質 (色) の研究 有部説を中心として」『印度学仏教学研究』第10巻第1号、日本印度学仏教学会、1962年1月、 12-23頁、 NAID 130003828500
  • 「徳川初期の仏教諸宗学事状況」『龍谷大学論集』第370号、龍谷大学、1962年4月、 39-60頁、 NAID 110009527149
  • 初期の仏教瑜伽思想について」『印度学仏教学研究』第11巻第2号、日本印度学仏教学会、1963年3月、 624-627頁、 NAID 130004021839
  • 「涅槃説の研究」『仏教学研究』第23号、龍谷大学、1966年1月、 1-28頁、 NAID 110009632640
  • 華厳における業 有部の業説と比較して」『印度学仏教学研究』第15巻第1号、日本印度学仏教学会、1966年12月、 56-62頁、 NAID 130004022383
  • 「親鸞聖人御筆「二尊大悲本懐」について 経釈要文」『龍谷教学』第2号、龍谷教学会議、1967年6月、 25-45頁、 NAID 40003747363
  • 親鸞の著作における表現法 経釈要文を中心として」『印度学仏教学研究』第16巻第1号、日本印度学仏教学会、1967年12月、 310-313頁、 NAID 130003828829
  • 「中国の有部系律師と律本律疏(仏教文献の研究)」『仏教学研究』第25・26巻、龍谷大学、1968年5月、 69-92頁、 NAID 110009632871
  • 「死と生の超克」『龍谷大学論集』第386号、龍谷大学、1968年8月、 1-27頁、 NAID 110009573618
  • 「特別講演・日本の民主化と仏教の業思想」『部落問題研究』第24号、部落問題研究所、1969年4月、 18-29頁、 NAID 40003365412
  • 「ABHIDHARMAKOSAKARIKA と漢訳倶舎頌」『龍谷大学論集』第389・390号、龍谷大学、1969年5月、 113-131頁、 NAID 110009536321
  • 「僧叡師の往生要集観」『龍谷教学』第4号、龍谷教学会議、1969年6月、 128-143頁、 NAID 40003747276
  • 「日本の倶舎学者」『龍谷大学論集』第392号、龍谷大学、1970年1月、 1-20頁、 NAID 110009558429
  • 転の思想 華厳を中心として」『印度学仏教学研究』第19巻第1号、日本印度学仏教学会、1970年12月、 47-52頁、 NAID 130003829151
  • 「芳修基教授を偲ぶ」『龍谷大学論集』第397号、龍谷大学、1971年10月、 146-151頁、 NAID 110009528312
  • 「三性三無性の源流」『印度学仏教学研究』第20巻第2号、日本印度学仏教学会、1972年3月、 1-7頁、 NAID 40000151890
  • 「三性三無性の源流」『印度学仏教学研究』第20巻第2号、日本印度学仏教学会、1972年3月、 496-502頁、 NAID 130004023089
  • 「仏教の人間観」『仏教学研究』第28号、龍谷大学、1972年3月、 1-31頁、 NAID 110009606532
  • 「「教行信証」反駁書に対する批判」『龍谷大学論集』第400・401号、龍谷大学、1973年3月、 289-301頁、 NAID 110009555912
  • 「瑜伽論の相応について」『印度学仏教学研究』第22巻第1号、日本印度学仏教学会、1973年12月、 121-129頁、 NAID 130003829168
  • 「如来論の研究 曇鸞・善導・親鸞の比較」『印度学仏教学研究』第23巻第1号、日本印度学仏教学会、1974年12月、 30-40頁。
  • 「浄土論註における仏土観」『印度学仏教学研究』第24巻第2号、日本印度学仏教学会、1976年3月、 741-744頁、 NAID 130004023697
  • 「無我説の宗教的究竟態 真宗・仏教・基督教の対比」『仏教学研究』第32・33号、龍谷大学、1977年3月、 1-27頁、 NAID 110009610522
  • 「真宗無我説と仏教・キリスト教」『印度学仏教学研究』第26巻第2号、日本印度学仏教学会、1978年3月、 538-544頁、 NAID 130004024006
  • 「科学思想と業説との関渉」『印度学仏教学研究』第30巻第1号、日本印度学仏教学会、1981年12月、 265-268頁、 NAID 130003830217
  • 「往生要集の引用書について」『天台学報』第25号、大正大学、1983年11月、 19-25頁、 NAID 110000264876
  • 「親鸞聖人本伝和讃について」『印度学仏教学研究』第34巻第1号、日本印度学仏教学会、1985年12月、 65-74頁、 NAID 130003830473
  • 「新発見貴重書 如信作 親鸞聖人本伝和讃の研究」『龍谷教学』第21号、龍谷教学会議、1986年2月、 109-139頁、 NAID 40003747523
  • 「末法時における真俗二諦の問題」『天台学報』第29号、大正大学、1987年10月、 10-16頁、 NAID 110000265009
  • 「仏教因果思想と親鸞教義」『印度学仏教学研究』第36巻第2号、日本印度学仏教学会、1988年3月、 528-533頁、 NAID 130004025297
  • 「華厳経の譬喩研究 他経と比較して」『天台学報』第31号、大正大学、1989年10月、 20-26頁、 NAID 110000265084
  • 「『仏教学研究』発刊について 思い出」『仏教学研究』第50号、龍谷大学、1994年3月、 191-198頁、 NAID 110009595212

博士論文

  • 「阿毘達磨仏教教理研究」、龍谷大学、1961年12月26日、 NAID 500000324670

脚注

  1. ^ 『人物物故大年表』
  2. ^ 『現代日本人名録』1987年
  3. ^ 「福原亮厳氏死去」『朝日新聞』、2000年4月2日、35面。



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