百丈野鴨子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 07:40 UTC 版)
『碧巌録』第53則として採録されている公案であり、禅画の画題ともなっている。 馬祖道一が百丈を供にして田圃道を歩いているときに、行く手を一群の野鴨が飛び過ぎた。 馬祖「あれはなんだ?」 百丈「野鴨子です」 馬祖「何処へ行った?」 百丈「向こうに飛んで行ってしまいました」 平凡な答えを返す百丈に、馬祖は百丈の鼻を掴み力いっぱいねじりあげた。百丈は忍痛の声を上げたが 馬祖「飛んで行ったというが、野鴨はここにいるではないか」 と迫った。百丈はこの一言で悟りが開けた。
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