癒しの神としてのパイアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/26 08:17 UTC 版)
「ピーアン」の記事における「癒しの神としてのパイアン」の解説
ホメロスの『イリアス』の中で、パイアンは神々の医師であった(V.401&899)。しかし他の著者は、この言葉を癒しの神としてのアポローンの添え名として用いている。パイアンが単にアポローンの別名だったのか、それともまったく別の神だったのかはわからない。ホメロスもこの問題に何も答えを出していない。ヘシオドスはアポローンとパイアンは別の神とし、後の詩人たちもパイアンを独立した癒しの神として祈った。同様に、「癒す人(healer)」という意味のパイアンまたはパイエオン(Paeon)と、「歌」という意味のパイアンの間の関係を見付けるのも難しい。Farnellは癒しの技術と呪文の歌の古代の関係性に言及したうえで、元々の意味が何だったかを決めるのは不可能だと言った。「癒す人」という意味は徐々にΙή Παιάνというフレーズから「讃歌(hymn)」という意味に席を譲っていった。
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