棚夏針手とは? わかりやすく解説

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棚夏針手

(田中新珠 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 14:00 UTC 版)

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棚夏 針手(たなか しんしゅ[1]、たなか はりて[2]1902年 - 没年不明)は、大正時代に活動し、日本におけるシュルレアリスム詩の先駆とされる日本詩人[1][2][3]

概要

本名は、田中真寿といい、別の筆名として田中新珠も使っていた[1][2][3]

東京出身で、中学中退後に家業の質屋業を営みながら、詩作に取り組んだ[1]

1922年に文芸誌『明星』や『白孔雀』に作品が掲載され[1]、以降1929年までの間に、『青騎士』、『謝肉祭』[3]、『詩と音楽』[2]、『近代風景』[1]などの詩誌に関与して28篇の詩作品を残した[3]

その作風は、外国からの影響によらずに、象徴主義からシュルレアリスムへと進んだ、独自のものであった[3]

しかし、1930年代以降は活動が途絶え[3]1950年以降は消息不明となった[1][2]

1980年に、鶴岡善久が作品を集めて『棚夏針手詩集』を刊行し、再評価が進んだ[1][2][3][4]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 20世紀日本人名事典『棚夏針手』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e f デジタル版 日本人名大辞典+Plus『棚夏針手』 - コトバンク
  3. ^ a b c d e f g 関井光男「棚夏 針手」『20世紀ニッポン異能・偉才100人』朝日新聞社、1993年11月5日、128-129頁。
  4. ^ 『棚夏針手詩集』蜘蛛出版社、1980年、84頁。



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