猿田毘古と天宇受売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 00:29 UTC 版)
邇邇藝命は天宇受売命に、猿田毘古神を送り届けて、その神の名を負って仕えるよう言った。それで、猿田毘古神の名を負って猿女君と言うのである。 猿田毘古神は、阿耶訶(あざか)で漁をしている時に比良夫貝に手を挟まれて溺れてしまった。底に沈んでいる時の名を底度久御魂と言い、泡粒が立ち上る時の名を都夫多都御魂と言い、その泡が裂ける時の名を阿和佐久御魂と言う。 天宇受売命が猿田毘古神を送って帰ってきて、あらゆる魚を集めて天津神の御子(邇邇藝命)に仕えるかと聞いた。多くの魚が仕えると答えた中でナマコだけが答えなかった。そこで天宇受売命は「この口は答えない口か」と言って小刀で口を裂いてしまった。それで今でもナマコの口は裂けているのである。
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