炭素13核磁気共鳴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/13 01:58 UTC 版)
炭素13核磁気共鳴(たんそ13かくじききょうめい)は、核磁気共鳴(NMR)分光法を炭素に適用したものである。通常は13C NMR(カーボンサーティーン・エヌエムアール)と呼ばれ、単にカーボンNMRと呼ばれることもある。プロトンNMR(プロトン核磁気共鳴, 1H NMR)と似ており、プロトンNMRによって有機分子中の水素原子を同定することができるのと同じように炭素原子の同定を可能とする。そのため13C NMRは有機化学における構造解析の重要な手段である。13C NMRは炭素の13C同位体(天然存在比がわずか1.1%)のみを検出する。応用は医薬品純度の定量から高分子量合成ポリマーの組成の決定へと多岐にわたる。
- ^ The Theory of NMR - Chemical Shift
- ^ R. M. Silverstein; G. C. Bassler; T. C. Morrill (1991). Spectrometric Identification of Organic Compounds. Wiley
- ^ “Measuring 13C NMR Spectra”. ウィスコンシン大学. 2018年2月22日閲覧。
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- ^ a b c d Lal Dhar Singh Yadav (2013年8月13日). “Organic Spectroscopy”. Springer. pp. 197–199. 2018年2月22日閲覧。
- ^ Doddrell, D.M.; Pegg, D.T.; Bendall, M.R. (1982). “Distortionless enhancement of NMR signals by polarization transfer”. J. Magn. Reson. 48: 323–327.
- ^ Keeler, James (2010). Understanding NMR Spectroscopy (2nd ed.). John Wiley & Sons. p. 457. ISBN 978-0-470-74608-0
- 1 炭素13核磁気共鳴とは
- 2 炭素13核磁気共鳴の概要
- 3 アタッチドプロトンテスト(APT)スペクトル
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