準備書面の陳述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/08 04:47 UTC 版)
準備書面は口頭弁論での主張の準備のための書面であるから、準備書面を提出しただけでは、準備書面に記載された内容が当事者によって主張されたと扱うことはできない。当事者が口頭弁論期日において準備書面の内容を陳述すること(あるいは当事者が準備書面を陳述したと裁判所がみなすこと)によってはじめて、準備書面に記載された内容が当事者によって主張されたことになる。実際には、法廷において、裁判官から、「準備書面を陳述しますか?」と聞かれ、「平成○年○月○日付け準備書面を陳述します。」と当事者(原告・被告)が述べることで陳述するのが通例である。 なお、弁論準備手続終結後の口頭弁論で当事者が弁論準備手続の結果を陳述することにより(第173条)、弁論準備手続中に提出された準備書面に記載された事項も口頭弁論で主張されたものと扱われることとなる。
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