深田三太夫 (5代目)とは? わかりやすく解説

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深田三太夫 (5代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 20:40 UTC 版)

深田 三太夫 (5代目)
ふかだ さんだゆう
生年月日 弘化元年(1844年)9月23日
出生地 三河国(現・愛知県岡崎市若宮町
没年月日 (1902-02-06) 1902年2月6日(57歳没)

岡崎町長
当選回数 1回
在任期間 1889年11月11日 - 1890年4月14日

選挙区 額田郡選挙区
当選回数 3回
在任期間 1880年10月 - 1882年10月
1884年5月 - 1888年1月
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5代目深田 三太夫(ふかだ さんだゆう、弘化元年(1844年)9月23日 - 1902年2月6日)は、明治期の実業家政治家。岡崎銀行、岡崎商業会議所(現・岡崎商工会議所)などの設立に携わる傍ら、初代岡崎町長を務めた。近代黎明期の岡崎の発展に寄与した人物の一人[1]

概要

岡崎城下の投町(現・岡崎市若宮町)で酒造業を営んでいた深田家に生まれる。幼名は嘉七[1][2]

5代目深田三太夫を襲名した嘉七は1870年(明治3年)に木綿問屋を開き、後に深田合名綿糸布問屋を設立した[3]

1880年(明治13年)10月、愛知県会議員に初当選し、3期務めた[4][5]

1881年(明治14年)、千賀伝三郎ら産業界の有力者らと岡崎貯金銀行を設立した。事業の発展に伴い、1889年(明治22年)5月に岡崎銀行の設立を出願。岡崎銀行は同年11月15日に認可され、翌1890年(明治23年)に伝馬329番戸の加藤賢治郎宅において開業した[6][注 1]

1889年(明治22年)10月1日、町村制施行に伴い、額田郡30町村が合併して岡崎町が発足。発足に伴い、11月11日、初代岡崎町長に就任した[8]

1892年(明治25年)、岡崎商業会議所(現・岡崎商工会議所)設立の発起人となり、その創設に尽力した。同年11月15日に農商務大臣の認可が下り、全国で16番目、愛知県では名古屋についで2番目の商業会議所の設立をみた。深田は岡崎商業会議所の設立時仮会頭を務め、1897年(明治30年)には会頭に就任した。この間、1894年(明治27年)には岡崎米穀取引所を設立し理事長に就任[1]。1896年(明治29年)には両町の村松惣一郎と丸石合資会社(現・丸石醸造)を設立した[5]

電灯やガス事業の創設にも参画。事業を生きがいとした以外これといった道楽もなく、1902年(明治35年)2月6日に急逝した[3]。家業は長男嘉一郎(6代目三太夫)が継いだ[9]

1961年(昭和36年)7月1日、岡崎市名誉市民に推挙された[2]

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ 岡崎銀行と、同行が1899年に貯蓄部を独立させて設立した岡崎貯蓄銀行の両行は、1943年12月1日に東海銀行に吸収合併された[7]

出典

  1. ^ a b c 宮川倫山編『全岡崎知名人士録』東海新聞社、1962年6月1日、9頁。 
  2. ^ a b 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日、615頁。 
  3. ^ a b 『岡崎の人物史』岡崎の人物史編集委員会、1979年1月5日、168-170頁。 
  4. ^ 『愛知県議会史 第一巻』愛知県議会、1953年12月20日、361頁。 
  5. ^ a b 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日、315頁、360頁頁。 
  6. ^ 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日、68頁。 
  7. ^ (株)東海銀行『東海銀行史』(1961.10)”. 渋沢社史データベース. p. 11. 2017年12月23日閲覧。
  8. ^ 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日、605頁。 
  9. ^ 深田三太夫 (第8版) - 『人事興信録』データベース”. 名古屋大学. 2019年7月10日閲覧。

関連項目

先代
初代
愛知県岡崎町長
1889年 - 1890年
次代
田中勘七郎



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