歴史と創作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:15 UTC 版)
『峠』は歴史小説であり、記述の中には創作も含まれる。ところが本作が「河井継之助といえば『峠』」というほどの大ベストセラーになったため、以後に書かれた河井継之助に関する書籍の中にはそうした『峠』の創作部分を史実と誤って引用していたものが少なくない。 例 冒頭で河井の人物像が語られる冬の峠越え創作:三国峠越え。 史実:碓氷峠越え。 河井と福澤諭吉との関係創作:思想面で共鳴する親密な関係があった。 史実:実際に2人が会った記録はない。 河井が持っていた越後長岡藩の将来像創作:一藩で武装中立国にする構想を持っていた。 史実:その言動から、尊王でも佐幕でもない中立の一藩にしようとしていたであろうことは想像に難くないが、それを裏付ける史料はない。
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