正常ゼーマン効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/26 22:56 UTC 版)
磁場のない場合においては、主量子数 n と方位量子数 l が等しく磁気量子数 ml だけが異なる軌道のエネルギーは縮退している。しかし磁場の存在する場合には、磁気量子数と磁場の積に比例して各軌道のエネルギーが変化して縮退が解ける。この磁場によるエネルギー準位の分裂をゼーマン分裂という。電子遷移の選択律は Δml = 0,±1 であるから、スペクトル線は3本に分裂することになる。このようなスピン角運動量を無視して軌道角運動量のみを考えたときの分裂を正常ゼーマン効果という。
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