橋善
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 04:15 UTC 版)
橋善(はしぜん)は、かつて東京・新橋にあった天ぷら屋。1831年(天保2年)創業の老舗で天丼のルーツ店のひとつとも言われ[註 1]、巨大なかき揚げを乗せた天丼で知られていた。はじめは屋台の蕎麦屋であったが、やがて天ぷらが専業となり、1865年(慶応元年)に芝口一丁目(現在の港区新橋1-7-11)に店を構えてからは同所を動かず、2002年(平成14年)閉店した。その名残は建物の名前に橋善ビルとして残る。店名は創業者の初代橋本善吉から[1][2][3]。明治期の東京では銀座の天金と新橋の橋善がもっとも流行った天ぷら屋といわれている[4]
註釈
- ^ 天丼の発祥については諸説あるが、正確な記録や元祖を主張する店は存在せず詳細は不明である。
出典
- ^ a b c d 朝日新聞2002年12月28日朝刊東京版25面
- ^ a b 日経流通新聞1981年6月16日9面
- ^ a b c d e f 山下剛「江戸老舗食味探訪連載第八回「橋善(てんぷら)」」『激流』23(2)(通号264)、1998年2月、国際商業出版株式会社、pp.118-119
- ^ 平凡社編集『世界大百科事典』改訂新版第19巻、2007年、平凡社、p.404
- ^ 東海林さだお「ショージ君の料理一本勝負(13)かき揚げ丼の巻」『太陽』18巻7号(通号207)、1980年7月、平凡社、pp.172-173
- ^ a b 日経流通新聞1983年7月18日18面、1983年7月21日18面
- ^ “父の背中を追い名店の味を守る”. 南日本新聞. 2020年1月22日閲覧。
- ^ 読売新聞1961年4月8日夕刊6面
- ^ 朝日新聞2005年7月24日日曜版1面
- 1 橋善とは
- 2 橋善の概要
- 3 アインシュタインと橋善
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