横風安定性試験
クルマの横風安定性を評価する試験をいう。横風送風装置による方法と、自然風を利用する方法がある。前者は、設備が大規模になるが試験条件が安定するため広く行われている。ただし、送風帯の出入口で受風状態が急変することに注意を要する。JASO Z108では送風装置の風域幅を15m、風速を20±3m/sとし、車速100km/hでの試験を標準としている。ハンドル固定で横加速度、ヨーレート、コースずれなどを計測し、波形やピーク値を評価する。コースずれは残跡装置などを使って求める。後者は、かなり長距離にわたって狙いのコースを維持するための修正操舵を行い、そのときのハンドル角やヨーレートを計測し統計的に処理する。入力の不規則性や運転者の影響のため、利用は制限される。
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