極大左イデアルとは? わかりやすく解説

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極大イデアル

(極大左イデアル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/10 00:44 UTC 版)

R極大左イデアル(きょくだいひだりいである、: maximal left ideal)とは、R 以外の左イデアルの中で(集合の包含関係に関して)極大なもののことである。すなわち、左イデアル I を真に含む左イデアルが R しかないときに IR の極大左イデアルという。極大右イデアルおよび極大両側イデアルも同様に定義される。これらのイデアルは(環が 0 でなく単位元をもつとき)ツォルンの補題によって存在が保証される[注釈 1]。可換環においては、左・右・両側の区別はない。唯一の極大左イデアルをもつ環は局所環と呼ばれる。


注釈

  1. ^ あらかじめ環にネーター性を仮定しておけば、ツォルンの補題を避けることもできる。
  2. ^ 自明な反例としては整数環 Z のゼロイデアル (0) がある。これは素イデアルだが、極大イデアルではない。
  3. ^ 例えば自然な単射 ZQ

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