核電気共鳴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/09/21 02:20 UTC 版)
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核電気共鳴（かくでんききょうめい、英: nuclear electric resonance、NER）とは量子力学の現象。
概略
磁場を発生させずに、電場によって単一の原子核の磁極を制御できる[1]。局所的な領域での磁極の制御が可能になるため機器の小型軽量化が期待される。1961年にノーベル物理学賞受賞者であるニコラス・ブルームバーゲンによって予想されていた物理現象だった[2]。日本の研究チームも独自に研究を進めていた[3][4]。2020年にニューサウスウェールズ大学のアンドレア・モレロの研究チームによって実験的に確認された[1][2]。
応用
- 量子コンピュータ
- 核電気共鳴顕微鏡
脚注
- ^ a b Asaad, Serwan; Mourik, Vincent; Joecker, Benjamin; Johnson, Mark A. I.; Baczewski, Andrew D.; Firgau, Hannes R.; Mądzik, Mateusz T.; Schmitt, Vivien et al. (2020-03). “Coherent electrical control of a single high-spin nucleus in silicon”. Nature 579 (7798): 205–209. doi:10.1038/s41586-020-2057-7. ISSN 0028-0836.
- ^ a b “量子コンピューターに革新を起こす発見が「機材の爆発」から生まれる”. GIGAZINE (2020年3月20日). 2020年7月17日閲覧。
- ^ “ERATO 平山核スピンエレクトロニクスプロジェクト事後評価（最終評価）報告書”. 国立研究開発法人 科学技術振興機構. 2020年7月閲覧。
- ^ “核電気共鳴を用いた全電気的核スピン制御法の確立”. 2020年7月閲覧。
参考文献
- Tomimatsu, Toru, et al. "Comparison of nuclear electric resonance and nuclear magnetic resonance in integer and fractional quantum Hall states." AIP Advances 5.8 (2015): 087156.
関連項目
外部リンク
Nuclear Electric Resonance - the key to controlling single atoms in electronic devices - YouTube
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