書院・直入軒と茶室・山雲床
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 15:07 UTC 版)
「孤篷庵」の記事における「書院・直入軒と茶室・山雲床」の解説
重要文化財。茶室忘筌の北西側に鍵の手に接続する、直入軒(じきにゅうけん)と称する書院座敷。寛政11年(1799年)の棟札がある。遠州が建てた直入軒が焼失した後に、近衛家の「河原御殿」の建物を移築して書院としたとされるが確かなことは分からない。建物の西南に位置する八畳間が主室である。主室の北に接して茶室山雲床(さんぬんじょう)がある。四畳半台目の書院風茶室で、遠州作になる龍光院の茶席「密庵(みったん)」に似るが、違い棚や密庵床が省略されているところから、不昧が密庵を範として再構成したものと考えられている。席名「山雲床」は碧巌録の「話尽山雲海月情」から採ったと伝える。
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