斧槍兵の肖像とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 斧槍兵の肖像の意味・解説 

斧槍兵の肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 06:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
『斧槍兵の肖像』
イタリア語: Alabardiere
英語: Portrait of a Halberdier
作者 ヤコポ・ダ・ポントルモ
製作年 1529年から1530年、または1537年
種類 カンヴァス油彩
寸法 92 cm × 72 cm (36 in × 28 in)
所蔵 J・ポール・ゲティ美術館ロサンゼルス

斧槍兵の肖像』(おのやりへいのしょうぞう、伊:Alabardiere)は、イタリアマニエリスム期の画家、ヤコポ・ダ・ポントルモが1529年から1530年にかけて、または1537年に制作した油彩画である。もともと板に描かれ、後にカンヴァスに移された。現在、ロサンゼルスJ・ポール・ゲティ美術館に所蔵されている[1]フィレンツェウフィツィ美術館の素描版画室に所蔵されている準備素描は、より正面向きで、本作ほどコントラポストのポーズをしていない人物を表している[2]

準備素描、ウフィツィ美術館 (素描版画室)

本作は、フィレンツェ包囲戦中、フィレンツェ共和国の非常に若い兵士であったフランチェスコ・グアルディを表しているものだとずっと考えられてきた。というのは、ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』には、ポントルモによるグアルディの肖像画が記されているからである。また、歴史的な美術品目録の記述に基づいて、1537年のモンテムルロの戦いで勝利した後の、若かったコジモ1世を表していると主張する研究者もいる。

作品は、他の多くの個人コレクションに所蔵される以前、フィレンツェのリッカルディ家のコレクションにあったことが記録されている。 1989年5月に現在の所有者であるJ・ポール・ゲティ美術館に3250万ドルで売却された。これは、それまで売却されたオールド・マスターの絵画の最高価格であった[3]

脚注

  1. ^ Catalogue entry”. 2021年7月15日閲覧。
  2. ^ (イタリア語) Elisabetta Marchetti Letta, Pontormo, Rosso Fiorentino, Scala, Firenze 1994. ISBN 88-8117-028-0
  3. ^ “Michael Kimmelman, 'The Getty Fills a Role, for Itself and the Public', The New York Times. (1989年6月3日). https://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=950DE4DB123BF930A35755C0A96F948260& 2009年2月10日閲覧。 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  斧槍兵の肖像のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「斧槍兵の肖像」の関連用語

斧槍兵の肖像のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



斧槍兵の肖像のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの斧槍兵の肖像 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS