文永11年6月御図顕の本尊
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「天目授与本尊」の記事における「文永11年6月御図顕の本尊」の解説
文永11年(1274年)6月御図顕の御本尊は、佐渡配流を終えられた日蓮大聖人が身延入山直後に御図顕された御本尊で、立正安国会の御本尊目録では11番である。大きさは縦5尺4寸5分(165.1cm)、幅2尺5寸5分(77.3cm)で材質は絹である。日蓮大聖人が絹地に認めた御本尊としては、現存するものとしては当本尊一幅のみであるが、身延曽存の通称佐渡始顕本尊も絹地で、大きさも同じくらいであったことが各種目録により確認されることから、同じ材料を用いられたのではないかと推測される。また、図顕年月日が確認できる御本尊では、当本尊は、佐渡始顕本尊の次に図顕された本尊ということになる。相貌の特徴の一つとして十羅刹女の個別名が列記されていることがあるが、これも佐渡始顕本尊と共通する特徴である。現在は京都妙満寺に所蔵される。
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