教来石小織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/03/25 09:37 UTC 版)
|
この存命人物の記事には検証可能な出典が不足しています。 (2025年3月)
|
教来石 小織（きょうらいせき さおり、1981年（昭和56年） - ）は、日本の経営者、映画配達人のプロデューサー。
NPO法人（特定非営利活動法人）WorldTheaterProject（ワールドシアタープロジェクト/旧名CATiC）[1]創設者。
株式会社モーモ代表取締役社長。
来歴
1981年生まれ、千葉県佐倉市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。小学生の頃から映画監督を志し、大学では映画制作について学ぶ。
2012年より途上国の子どもたちへの移動映画館活動を開始。カンボジアをはじめとした世界各国５万人以上の子どもたちに映画を届けてきた。届けた作品の中にはやなせたかし氏の遺作『ハルのふえ』も含まれる。
俳優・斎藤工氏の呼びかけ[2]で製作した、世界中どこででも上映できる権利フリーのクレイアニメ『映画の妖精 フィルとムー[3]』（監督：秦俊子）は、世界各国の映画祭で高く評価され[4]「2018年度グッドデザイン賞[5]」を受賞。
2015年2月、日本武道館で開催された「みんなの夢AWARD5[6]」にて優勝。
人物
大学時代にドキュメンタリー映画を撮りにケニアを訪れた際、現地の子どもたちに将来の夢を聞くと「夢？」ときょとんとするばかりで答えがほとんど返ってこなかった。ふと、世の中の仕事を知らないから夢を描けないのではと思い、あの村に映画館があって、子どもたちが色々な世界を知ったらどんな夢を見るのかと考えていた。
30歳を過ぎた頃、派遣の事務員として働く中でがん検診を受診し「要精密検査」の結果を受け取った際、癌ではなかったが死の影を感じ、自分の人生を考える時間を過ごしたことがきっかけで、途上国の子どもたちに映画を届けたいという思いが再び舞い降りる。「途上国＝カンボジア」という先入観から、行ったこともないカンボジアに届けたいと思い立ち、カンボジアに行ったことがある知人から情報を集め、貯金をはたいてカンボジアに向かった。
シェムリアップ州の日本語学校でシーツをスクリーン代わりにした初めての上映会を行った際、集まった子どもたちの反応が、初めての映画にハラハラしたり、笑ったりと手応えを感じ、子どもたちの世界を広げていけると確信した[1]。
出演
著書
- 『ゆめの はいたつにん』（センジュ出版）。
脚注
- ^ a b “誰もが立場を超え、子どもの幸せを見守る社会を作りたいー世界の子どもに映画を届ける私が、出産までの苦悩を経た今願う「美しい世の中」のこと。＜前編＞”. UMU 株式会社ライフサカス (2022年6月17日). 2025年2月1日閲覧。
- ^ “世界の子ども達へ届けるクレイアニメ『映画の妖精 フィルとムー』製作の仲間になりませんか?”. MOTION GALLERY (2017年10月31日). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “映画の妖精 フィルとムー 経済的・地域的に映画を見られる環境にない、世界中の子どもたちのために作られた作品。”. WOWOW (2017年). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “夢は大きくオスカー！アカデミー賞公認・ニューヨーク国際子ども映画祭（アメリカ）”. シネマトゥデイ (2018年5月30日). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “2018 グッドデザイン賞 途上国の子ども達に映画体験を届ける仕組み クレイアニメ映画『映画の妖精 フィルとムー』プロジェクト”. 公益財団法人日本デザイン振興会 (2018年10月3日). 2025年2月1日閲覧。
- ^ “みんなの夢AWARD5「夢AWARD」は、「途上国の子どもたちに笑顔を届ける！」という夢を語った、映画配達人のプロデューサー 教来石 小織 さんが受賞しました！”. 公益財団法人みんなの夢をかなえる会 (2015年2月23日). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “人間力大賞委員会【サマーコンファレンス２０１８「第３２回人間力大賞授賞式典」開催の報告】”. 公益社団法人日本青年会議所 - Facebook (2018年7月21日). 2025年3月23日閲覧。
- ^ “途上国の子供たちに夢を与える映画配達人！ NPO法人代表・教来石小織のセブンルールに迫る”. KADOKAWA CORPORATION (2020年1月7日). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “途上国の子供たちに映画を届ける／映画配達人 教来石小織『Go NEXT ―未来へ駆けぬける―』【TBS】”. TBS (2022年1月25日). 2025年3月22日閲覧。
外部リンク
- World Theater Project
- Ameba「日々は映画より奇なり」
- note 教来石小織
- 短編クレイアニメ「映画の妖精 フィルとムー」
- 教来石小織 (@kyoraiseki_saori) - Instagram
- 教来石小織のページへのリンク
