政府側の牛タン戦術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 03:20 UTC 版)
変わったところでは政府側が答弁でノロノロと喋り、別の意味で牛タン戦術と呼ばれることもある。衆議院の質疑では質問時間は質問と答弁、いずれでも消費する(これを「往復方式」と呼ぶ)。当然ながら、質問時間はほとんどの場合制限があるため、答弁を引き延ばせば、質問者は次の質問を行えずに時間切れになってしまう。ここに政府の側が牛タン戦術を使う理由が生まれる。 参議院では質問者の質問時しか時間を消費しないため(これを「片道方式」と呼ぶ)、答弁での牛タンは通用しない。2006年、参議院でも試験的に往復方式を試みたが、とたんに政府側の答弁が長くなったという。もっとも、往復方式では片道方式より設定される時間は長くなるため(片道では答弁時間が入っていないから当然といえる)、時間ぎりぎりまで質問者が一方的にしゃべり続けることもできてしまうという指摘もある。また、往復方式でも揚げ足を取られないよう、そうそう答弁の引き延ばしはしないという反論もある。
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