放馬灘紙とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 放馬灘紙の意味・解説 

放馬灘紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/01 15:50 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
中国、放馬灘で発掘された初期の紙の断片。地図が描かれているとされ、紙に書かれた地図として最古である[1]

放馬灘紙(ほうばたんし)は、1986年中国甘粛省天水市北道区の放馬灘で発見された、前漢代のである[2]。その年代は、紀元前179年頃から紀元前142年頃のものと推定され、世界最古の紙とされている[2]世界最古の一覧#記録)。残長5.6cm、幅2.6cm[2]

1986年3月、放馬灘にて墓がそれぞれ13基と1基、見つかった[2]。そのうちの漢墓の副葬品の中に、漢代の地図が1枚含まれていた[2]。出土状況は、坑内の墓主の胸上に置かれていた[2]。紙色はやや黒ずんでおり、そこに山河や道路などが描かれていた[2]。他の随葬品の年代によって、前漢の初頭に当たる文帝景帝代のものと推定されている[2]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 紙の発生から普及まで(16)」『紙パ技協誌』第50巻第12号、1996年12月1日、 1794-1795頁、 doi:10.2524/jtappij.50.1794NAID 10029493618
  2. ^ a b c d e f g h 何 (1989)

参考文献

  • 何双全「天水放馬灘秦墓出土地図初探」 『文物』 1989年2月。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「放馬灘紙」の関連用語

放馬灘紙のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



放馬灘紙のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの放馬灘紙 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS