撥音・拗音化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 07:21 UTC 版)
撥音化 全域で撥音化が盛んである。特徴としては、ラ行音が撥音化すること [用例] ソンデ(それで)、ナ行音・マ行音が撥音化すること [用例] ホントキ(そのとき)などが挙げられる。特にナ行・マ行の撥音化は九州方言の影響だとされている。 また、撥音が長音となることもある。[用例] コーナ(こんな) 拗音化 山口方言は拗音化が著しく、山口方言の大きな特徴となっている。 格助詞「は」「を」は、直前語の語尾がイ段・エ段のときに、母音が融合して拗音となる。[用例] サキャー(酒は)、サキョー(酒を)、ミチャー(道は)、ミチュー・ミチョー(道を)。 また、仮定条件を示す接続助詞「-ば」は、山口方言では「-やー」となり、やはり直前語の語尾と融合して拗音化を起こす。[用例] イキャー(行けば)、ユカニャー(行かねば)、-ッチャー(-といえば)。 この他、-チョル・-ジョル(-ている・-ておる)、-チョク(-ておく)、-チャル(-てある・-てやる)、-チャゲル(-てあげる)、-ジャケエ・-ジャカラ(-であるから)、-ジャロー(-であろう・-だろう)などの例に見られるように、拗音化が非常に発達している。
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