指への補水に対して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 17:36 UTC 版)
指を常に水で濡らしておく手間は、演奏に忙しさをつきまとわせた。補水を怠るとたちまち音が切れ、演奏に傷をつけてしまう。そのため、一瞬でも片手が自由になる時間があれば、水を張った器に瞬時に指を伸ばして濡らし、常時そのことに留意していなくてはならなかった。指の乾きは、曲中にいつも同じ進度で起こるわけではないため、濡らし具合や指の擦る速度や圧力によって予期されない時に補水が必要となることもあった。その手間と精神的負担とを省こうとベンジャミン・フランクリンは考えた。彼は、ガラス碗の下に水を張った盆を設置することによって、奏者が自分の指を濡らさなくとも、常にガラス碗のほうが濡れた状態を保ってくれるように工夫した。
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