房総ハンマーとは? わかりやすく解説

第三紀ハンマー

(房総ハンマー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 14:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

第三紀ハンマー(だいさんきハンマー、英語: tertiary hammer)は、第三紀の地層(第三系)の地質調査で使用される山鍬である[1]。バチツルの形をしている[2]。ただし岩石ハンマーと異なりはない[2]

第三系は軟岩であるため、岩石ハンマーを使うには柔らかいが、ねじり鎌を使用するには固すぎる[1]。このため、第三系の地質調査の器具として第三紀ハンマーが利用されてきた[1]

第三紀ハンマーの主要例として、魚沼ハンマーと房総ハンマーが挙げられる[1]

魚沼ハンマー

魚沼ハンマーは、1970年頃に魚沼団体研究グループの構成員が発案し、魚沼団体研究グループほかで地質調査に使用してきた山鍬である[2]。魚沼ハンマーは日本各地で地質調査に利用され、野尻湖の発掘はその一例である[3]

軽いこと、柄とハンマーヘッドが分解可能なことから、持ち運びやすい[4]。また、岩石ハンマーよりも柄が長いため、強い力で岩石を叩いたり、藪こぎをしたりすることができる[5]。その他、山地斜面での移動の補助具としても使用できる[5]

房総ハンマー

房総ハンマー房総半島の地質調査のために発案された山鍬である[3]。1960年頃から試作が行われ、油田での調査などで使用されたとされる[3]。その後、1970年代前半にピッケルを参考にして製造された[3]

脚注

  1. ^ a b c d 辻野ほか 2013, p. 37.
  2. ^ a b c 辻野ほか 2013, p. 38.
  3. ^ a b c d 辻野ほか 2013, p. 39.
  4. ^ 長森 2007, p. 65.
  5. ^ a b 長森 2007, p. 66.

参考文献


房総ハンマー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 14:01 UTC 版)

第三紀ハンマー」の記事における「房総ハンマー」の解説

房総ハンマーは房総半島地質調査のために発案された山鍬である。1960年頃から試作が行われ、油田での調査などで使用されとされるその後1970年代前半ピッケル参考にして製造された。

※この「房総ハンマー」の解説は、「第三紀ハンマー」の解説の一部です。
「房総ハンマー」を含む「第三紀ハンマー」の記事については、「第三紀ハンマー」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「房総ハンマー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「房総ハンマー」の関連用語

1
第三紀ハンマー 百科事典
50% |||||

房総ハンマーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



房総ハンマーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第三紀ハンマー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの第三紀ハンマー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS