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戸成義則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 22:52 UTC 版)

戸成 義則
となり よしのり
生年月日 1941年4月15日
出生地 日本広島県御調郡宇津戸村(現・世羅郡世羅町
没年月日 (2025-01-30) 2025年1月30日(83歳没)
死没地 日本広島県府中市
出身校 広島県立御調高等学校
前職 府中市議会議員
所属政党 無所属
称号 従五位
旭日小綬章

当選回数 1回
在任期間 2014年5月2日 - 2018年5月1日

広島県府中市議会議員
当選回数 4回
在任期間 1998年5月16日 - 不詳
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戸成 義則(となり よしのり、1941年昭和16年)4月15日[1] - 2025年(令和7年)1月30日[2])は、日本の元政治家。元・府中市議会議員、元・府中市議会議長、第8代広島県府中市長(1期)。位階従五位旭日小綬章受章。

経歴

市長就任以前

広島県御調郡宇津戸村(現・世羅郡世羅町)出身。広島県立御調高等学校卒業。1962年(昭和37年)11月1日、府中市役所に入庁する。1997年(平成9年)12月1日、府中市役所を退職。1998年(平成10年)5月16日、府中市議会議員に当選し就任。2006年(平成18年)5月16日から2008年(平成20年)5月15日まで府中市議会議長を務めた[3]。当時の伊藤吉和市長を支える議員らで構成する市長与党「平成クラブ」(創生会の前身)に所属し議長も務めた(2006年5月 - 2008年5月)。

市長へ立候補

2014年(平成26年)3月末、府中市長選立候補者が伊藤吉和現市長1人のみという無風の無投票再選の観測が強まっていた為、「無投票再選はいけない」と「平成クラブ」から反旗を挙げて立候補を表明。前年の12月議会で可決された市長・副市長・教育長の給料引き戻しを撤回し市長給料を半額にする、などを公約に掲げ、4月20日に投開票が行われた市長選に出馬[4]。結果は、自由民主党の推薦を受けた現職の伊藤を1,936票差で破り初当選を果たした(戸成:12,789票、伊藤:10,853票)。投票率は70.23%だった。伊藤は3期12年の数々の実績を強調したが、直前に発表した市長・副市長・教育長の給与基準を県内他自治体の水準に引き戻す条例案が府中市民の反感を買い集票できなかった[5][6]。2014年5月2日、第8代府中市長に就任[7]

市長就任後

自らの給料を半額にして捻出した費用をもとに、第1子、第2子誕生で3万円、第3子からは10万円を補助する出産応援金制度を新設したが[4][8]、その他には目立った施策はなく、伊藤市長時代に計画された事業の継承に留まった。また副市長の任命に関してはトラブルが続き、長く空席となった件について市議会にて問責決議案が可決される一方で[9]、市議会議員の定数を2減らして(20から18議席)副市長を置かない条例制定議案を提案した議案については全会一致で否決されるなど、議会との軋轢と行政の停滞が目立った[10]。2018年の任期満了に伴う市長選については、77歳になった戸成は当初進退を明らかにしていなかったが、市長選候補者が「平成クラブ」(創生会の前身)の小野申人1人しか現れなかった為に「無投票はよくない」として出馬することとなった[11]。2018年4月22日に行われた市長選では、戸成市政を「市総合計画の点検・実行がされていない。産学官の連携も十分とは言えず、副市長の不在も問題だ」[12]として立候補していた小野申人が当選した[13]。2018年5月1日、市長の任期を終え戸成義則は政界を引退した。

2025年1月30日、急性肺炎のため府中市の病院で死去、83歳[2]。死没日付をもって従五位、旭日小綬章が追贈された[14]

市長選挙

  • 2014年4月 初当選
    告示日:2014年4月13日 / 投票日:2014年4月20日

※当日有権者数:34,768人 最終投票率:70.23[15]%(前回比:pts)

候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
戸成 義則 73 無所属 12,789票 %
伊藤 吉和 55 無所属 10,853票 % 自民党推薦
  • 2018年4月 落選
    告示日:2018年4月15日 / 投票日:2018年4月22日

※当日有権者数:33,847人 最終投票率:49.08%(前回比:-21.15pts)

候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
小野 申人 61 無所属 8,347票 50.66% {{{当選者推薦・支持}}}
戸成 義則 77 無所属 8,131票 49.34%

脚注

  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、348頁。
  2. ^ a b 戸成義則さん(となり・よしのり=前府中市長、元府中市議会議長) | 中国新聞デジタル”. 中国新聞デジタル (2025年1月31日). 2025年4月16日閲覧。
  3. ^ 市長の部屋/広島県府中市
  4. ^ a b “<上>府中市長選”. 読売新聞. (2014年12月16日). https://web.archive.org/web/20180423170014/http://www.yomiuri.co.jp/local/hiroshima/feature/CO012571/20141225-OYTAT50048.html 2015年10月14日閲覧。 
  5. ^ 激戦 府中市長選 一夜明け会見 戸成氏「予想外の当選」 広島 2014年4月22日 産経
  6. ^ 伊藤市長敗因を語る 給与問題「後悔ない」 広島 2014年4月22日 産経
  7. ^ 広島県 - 市町長及び議会議員の任期満了日等一覧
  8. ^ くらしの情報 出産応援金 | 広島県府中市
  9. ^ 府中市議会 副市長選任求め、市長へ問責決議 /広島 毎日新聞2017年6月17日 地方版
  10. ^ 府中市議会、市長追加2案を否決 定数削減、副市長廃止案 山陽新聞 2017年09月19日 20時03分
  11. ^ 選挙 府中市長選 立候補者の主張 22日投開票 /広島 毎日新聞2018年4月17日 地方版
  12. ^ 選挙 府中市長選 市政の課題、公開討論 立候補予定の2氏 /広島 毎日新聞2018年4月13日 地方版
  13. ^ “広島・府中市長選 小野氏が初当選”. 毎日新聞. (2018年4月23日). https://mainichi.jp/senkyo/articles/20180423/ddm/002/010/159000c 2018年4月23日閲覧。 
  14. ^ 令和7年 2025年3月11日付 官報 本紙 第1421号 7頁
  15. ^ 広島県府中市長選、戸成氏が現職破り初当選(投票率70.23%)【2014年4月20日】”. 中国新聞デジタル (2014年4月21日). 2023年7月7日閲覧。

外部リンク

先代
伊藤吉和
広島県府中市長
2014年 - 2018年
次代
小野申人



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