後光殺人事件とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 趣味 > 短編小説作品名 > 後光殺人事件の意味・解説 

後光殺人事件

作者小栗虫太郎

収載図書日本探偵小説全集 6 小栗虫太郎
出版社東京創元社
刊行年月1987.11
シリーズ名創元推理文庫

収載図書本格推理展覧会 名探偵憂鬱
出版社青樹社
刊行年月2000.7
シリーズ名青樹社文庫

収載図書昭和ミステリ秘宝 失楽園殺人事件
出版社扶桑社
刊行年月2000.12
シリーズ名扶桑社文庫

収載図書白蟻 覆刻
出版社沖積舎
刊行年月2003.7


後光殺人事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/10 07:18 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
後光殺人事件
作者 小栗虫太郎
日本
言語 日本語
ジャンル 探偵小説
シリーズ 法水麟太郎シリーズ
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出新青年博文館 1933年10月号
刊本情報
収録 『白蟻』
出版元 ぷろふいる社
出版年月日 1935年
シリーズ情報
次作 聖アレキセイ寺院の惨劇
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

後光殺人事件』(ごこうさつじんじけん)は、小栗虫太郎の短編探偵小説。雑誌『新青年』に1933年(昭和8年)10月に掲載された、名探偵・法水麟太郎シリーズのひとつにして、シリーズの最初の作品である。作者の他の作品と同じく、衒学趣味的な文体が特徴である。

あらすじ

小石川清水谷の坂にある、大樹が鬱蒼と茂る普賢山劫楽寺。その中にある堂宇で住職である胎龍は死んでいた。技芸天女像に対面した座位姿勢のまま、しかも数珠を提げ合掌したままという奇妙な死体である。さらに、頭部の創傷は頭蓋縫合部に一致し、状に開けられた傷口からは凝結した流血が盛り上がり、さながらサクランボをのせたアイスクリームさながらであった。現場の残された足跡は、被害者のもののみ。寺の関係者からの情報によると、数か月前から薬師堂の仏像に後光が差すという奇跡が起きていたという。

果たして、犯人は? 殺害方法は? その動機は? そして後光の奇跡は本当に起きたのか? この難事件に対し、法水の推理は如何に…。

登場人物

法水麟太郎
前捜査局長にして刑事弁護士。支倉に呼び寄せられ、本事件の調査に乗り出す。
支倉
検事。法水を呼び出す。
熊城卓吉
捜査局長
雫石喬村
劫楽寺の垣根隣の屋敷に住む、法水の友人。
胎龍
本事件の被害者。本名は鴻巣胎龍。普賢山劫楽寺の住職であったが、堂宇にて奇怪な変死を遂げる。数か月前に堂内にて起こった、天人像に後光がかかるという奇跡を見て以来、毎夜のように薬師堂で勤行するなど、様子がおかしくなっていたという。
柳江
胎龍の妻。
厨川朔郎
寺の同居人。24、5歳の洋画学生。凶器とみられる鏨が室で発見されたため、容疑者とされる。数か月前の後光の奇跡を見たという。
空闢
50歳ほどの僧侶。法水らに、本事件には俗人には見えぬ神秘があるのだと言う。
慈昶
僧侶。朔郎と一緒に、数か月前の後光の奇跡を見たという。
浪貝久八
寺男。永年の神経痛が薬師如来の信仰で治ったと信じ、それ以来異常な狂信を抱く様になり、事件の数か月前まで郊外の癲狂院で暮していた。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「後光殺人事件」の関連用語

後光殺人事件のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



後光殺人事件のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの後光殺人事件 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS