弦楽四重奏曲第11番_(シューベルト)とは? わかりやすく解説

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弦楽四重奏曲第11番 (シューベルト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 02:07 UTC 版)

弦楽四重奏曲第11番 ホ長調 作品125-2, D 353 は、フランツ・シューベルト1816年に作曲した弦楽四重奏曲

概要

本作は、かつては1817年に作曲されたものとされてきたが、近年の研究では1816年に作曲されたものと考えられている。おそらくは家庭での演奏を前提にしたものでなく、専門の四重奏団を念頭に置いて書かれている精緻さがうかがえ、「家庭用音楽」から脱却している。本作が完成した後、シューベルトは『第12番 ハ短調《四重奏断章》』(D 703)を1820年に作曲するまでこの分野からしばらく中断している。

初演は同年にプライベートな演奏会で行われたと考えられ、出版はシューベルトの没後の1840年になってから『第10番 変ホ長調』(作品125-1, D 87)と共に「作品125」として出版されている(ただし、第10番は『第8番 変ロ長調』(作品168, D 112)よりも前の1813年の作品であり、出版の際になんらかの不都合が起きたため、本作と合わせて出版され、これを旧シューベルト全集が踏襲した結果、「第10番」という誤った通し番号が振られた)。

また、自筆譜は所在不明だが、かつてはアントン・ディアベリが所有していた。

曲の構成

全4楽章、演奏時間は約23分。

  • 第4楽章 ロンド:アレグロ・ヴィヴァーチェ
    ホ長調、4分の2拍子。
    「ロンド」と表記されているが、実際は自由な形式による。

参考資料

  • 『作曲家別名曲解説ライブラリー17 シューベルト』(音楽之友社)
  • 『シューベルト:弦楽四重奏曲全集』(ウィーン弦楽四重奏団の演奏、カメラータ)

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