平井一正 (重量挙げ選手)とは? わかりやすく解説

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平井一正 (重量挙げ選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/27 06:02 UTC 版)

オリンピック
日本
重量挙げ
1976 モントリオール 男子フェザー級

平井 一正(ひらい かずまさ、1949年11月21日 - )は、日本スポーツ科学研究者、名古屋産業大学教授[1]1970年代には重量挙げ選手として活躍し、1976年モントリオールオリンピックでは男子フェザー級銅メダリストとなった[1][2]モスクワオリンピック代表にも選出されていたが、日本のボイコットにより不参加となった[1][3]

経歴

岡山県出身[4][3]岡山市関西高等学校の2年生のときに重量挙げを始め、中京大学に進んだ[3]1972年[2]中京大学体育学部体育学科を卒業したが、重量挙げ選手を続けることを断念し、岡山県に戻って日本料理店で板前として働いた[3]。しかし、三重県で重量挙げの指導者をしていた平岡一能に指導され、三重県へ移って高校の教員となり、競技に復帰した[1][3]

三重県立亀山高等学校教諭であった1974年テヘランで開催された第7回アジア競技大会では、フェザー級でスナッチ、ジャーク、トータルすべてで金メダルを獲得した[5]

1976年モントリオールオリンピックでは男子フェザー級で、手の皮がめくれるアクシデントに見舞われながら、銅メダリストとなった[3]。帰国後には佐賀県で行われた第31回国体出場。同年10月26日には成人フェザー級スナッチで、自己の国内公認記録を1.5kg上回る127.5kgの記録を出した[6]

1978年バンコクで開催された第8回アジア競技大会でも、平井はフェザー級で金メダルをとり、アジア大会2連覇を果たした[2]

現役時代の平井は、全日本ウエイトリフティング選手権大会優勝5回(第33回、第34回、第36回、第38回、第39回)を数えた。

四日市中央工業高等学校教諭だった2008年には、平成19年度文部科学大臣優秀教員表彰を受けた[7]

その後、名古屋産業大学准教授を経て教授となった[2]

脚注

  1. ^ a b c d 平井 一正 (ひらい かずまさ)”. 名古屋産業大学. 2015年12月11日閲覧。
  2. ^ a b c d 1976年” (PDF). 中京大学. 2015年12月11日閲覧。 “モントリオール五輪で平井一正選手(体育・1972年卒)が重量挙げフェザー級で銅メダル、...”
  3. ^ a b c d e f 児玉拓也 (2002年9月26日). “[忘れない]モスクワ五輪ボイコット 「金」への鍛錬、水の泡…”. 読売新聞・中部朝刊・東海: p. 29. "一九八〇年春。モスクワ五輪のウエートリフティング日本代表に選ばれた平井は、大会を前に、勤務先の同県亀山市の亀山高校定時制の体育館で一人黙々とバーベルを挙げていた。… 東京五輪の時、平井は中学生だった。岡山県の関西高に入学し、野球部に所属したが、二年生で退部し、重量挙げを始めた。めきめきと力を付けた。中京大に進んだが、… 伸び悩んだ。結局、岡山に戻り、日本料理店で板前を始めた。そんな平井に声をかけたのが、強化コーチだった平岡一能(63)(三重県ウエートリフティング協会理事長)。… モントリオール五輪では、ジャークの二本目で手の皮がめくれて失敗、メダルを手にしたが悔いを残した。"  - ヨミダス歴史館にて閲覧
  4. ^ “かつて五輪、県のメダリスト 陸上の人見絹枝さん 体操の監物永三さん”. 読売新聞・大阪朝刊・岡山: p. 30. (2001年1月1日)  - ヨミダス歴史館にて閲覧
  5. ^ “平井が優勝 フェザー級スナッチ・ジャーク 重量挙げ”. 朝日新聞・朝刊: p. 17. (1974年9月4日). "最初のフェザーのスナッチで、平井一正(亀山高教)が120キロで優勝した。… 続いて平井はジャークでも優勝 … このクラスの三つの金メダルを独占した。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  6. ^ 平井が日本新 佐賀国体の重量挙げフェザー級スナッチ『朝日新聞』1976年(昭和51年)10月26日夕刊、3版、8面
  7. ^ “平成19年度文部科学大臣優秀教員表彰”. 読売新聞・中部朝刊・三重. (2008年2月13日)  - ヨミダス歴史館にて閲覧

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