平中興女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/03/06 02:59 UTC 版)
平中興女(たいらのなかきのむすめ)は、平安時代中期の女流歌人。桓武平氏高棟流の出身で、父は美濃権守平中興。
父中興は彼女を天皇の後宮に奉ろうとしたが、浄蔵と密通していたので断念したという(『大和物語』105)。父の死後、流浪した(『大和物語』57)。平兼盛・元良親王・源宗城・源是茂らと交流があり、彼らとの贈答歌を残した。『後撰和歌集』に3首(歌番号804・832・841)、『新勅撰和歌集』に1首が入集している。「形良く心高き女」、つまり容姿端麗で気位の高い女性だったという(『元良親王集』)。
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