岩塩の形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 04:20 UTC 版)
大規模な岩塩を形成する塩のほとんどは海洋を起源としている。かつて海洋だった場所が閉塞し、さらに河川の流入が絶たれ降雨がなく乾燥化すると、水の蒸発により塩が濃縮されて塩湖や塩類平原となり、やがて土壌が塩に富む岩状となる。稀ではあるが、一回の蒸発で大量の塩を作り出すこともあり、基岩がほぼ100%の岩塩となることもある。地中海では、約5億6000 - 5億3000万年前に地中海の閉塞とそれによる岩塩や石膏の地形が生じたことがわかっている(メッシニアン塩分危機として知られる)。 二次的に、このような地形に洪水など一時的な氾濫の時期とくぼ地にたまった水の蒸発が生じることで形成されることがある。またこの過程を地質学的に長期にわたって繰り返した地質構造もあり、このような例としてトルクメニスタンのGarabogazkölの盆地が知られている。
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