小泉今日治とは? わかりやすく解説

小泉今日治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 05:26 UTC 版)

小泉今日治(こいずみ きょうじ)は元スクウェア・エニックス、現グレッゾ所属のゲームデザイナー。愛称はキョン[1][2]。スクウェア・エニックス在籍時に中期以降の『サガシリーズ』のバトルデザインを作り上げている。

来歴・人物

元々はコンピュータゲームに興味が無かったが、『ウィザードリィ』や『ブラックオニキス』といった海外のコンピュータRPGに触れたことが興味をもつきっかけとなった[3]。そして『ファイナルファンタジーII』に感銘を受け[3]、1991年にスクウェアに入社。

1993年発売の『ロマンシング サ・ガ2』でバトルデザインを担当し、同シリーズのバトルを手がける。連携や陣形を筆頭に『サガシリーズ』独自のバトルバランスを組み上げていった。また、敵モンスターのデザインを戦闘に反映させることでも知られる。たとえば、盾を持たせると盾による防御を行い、大きくデザインするとHPを高くするなどである[4][5]。そのため、小泉が敵を強くしすぎないよう、デザイナーはモンスターデザインにも気を遣うという[4]

また、自身が楽しめるような作品を作ることをモットーとしており[3]、事実、自身でもゲームプレイのバトルを楽しめるように複雑な内部パラメータを使用したバトルシステムを構築しているとのこと[1]。そして、同じシステムを次に使いまわすことを避け、作品ごとになるべく新しいシステムを盛り込むようにしている[6]

主なコンセプトは「ゲームらしいゲームを作る」というもので、『ロマンシング サ・ガ3』の頃から「プレイヤーがゲームをプレイしながら作れるようなエディタ」を作りたいとの構想を持っている[6]。また、ゲームの面白さの本質はハードの性能の影響と比べて小さいという考えを持つ[6]

母親は『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』の最終ボス(通常版)を楽に倒せるほどの腕前であり、これを見て海外版では少し最終ボスを強くしたという[7]。最終ボスに関しては「勝率は6割程度」のバランスにしたいとのこと[8][7]

また、『アンリミテッド:サガ』のシナリオ(ルビィ編)も基本的な部分を手がけており、他の全シナリオの要素が絡む点などは『サガフロンティア裏解体真書』に掲載されている小説のストーリーに強く影響されている[9]

代表作

脚注

  1. ^ a b 『サガフロンティア裏解体真書』p334
  2. ^ 『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- アルティマニア』p568
  3. ^ a b c 『サガフロンティア2 アルティマニア』p368
  4. ^ a b 『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- アルティマニア』p569
  5. ^ 『アンリミテッド:サガ解体真書』p534
  6. ^ a b c 『サガフロンティア2 アルティマニア』p369
  7. ^ a b 『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- アルティマニア』p571
  8. ^ 『アンリミテッド:サガ解体真書』p533
  9. ^ 『アンリミテッド:サガ解体真書』p535

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「小泉今日治」の関連用語

小泉今日治のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



小泉今日治のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの小泉今日治 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS