小油量形油遮断器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 07:10 UTC 版)
小油量形油遮断器(しょうゆりょうがた あぶらしゃだんき)は、既存のタンク形油遮断器よりも油量が少なくて済むよう改良した油遮断器である。 対地間絶縁を容器内の絶縁油によって行うタンク形油遮断器は、大量の絶縁油量を必要としていた。小油量形では対地間絶縁をがいし柱で行うことで使用油量を数十分の一にまで削減したものである。この構造からがいし形遮断器(碍子形遮断器, がいしがたしゃだんき)とも呼ばれる。絶縁油交換が容易になり、保守面での利点が大きい。 小油量形油遮断器はヨーロッパを中心に発展した。日本においても戦時中・戦後の絶縁油不足により小油量形油遮断器への需要が高まり、国内のメーカー数社はそれに応える形で小油量形油遮断器を開発した。高岳の極小油量形遮断器(ごくしょうゆりょうがたしゃだんき, SCB, Small-oil-content Circuit Breaker)、日立の制弧遮断器(せいこしゃだんき, CCB, Control Circuit Breaker)、富士電機の膨張遮断器(ぼうちょうしゃだんき, ECB, Expansion Circuit Breaker)はその代表例である。
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