宮田美乃里とは? わかりやすく解説

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宮田美乃里

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:31 UTC 版)

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宮田 美乃里(みやた みのり、1970年昭和45年〉11月23日 - 2005年平成17年〉3月28日)は、日本歌人。元ダンサー静岡県生まれ。

経歴

大学を卒業後、フラメンコダンサー兼講師として活躍していたが、病気により引退。その後、歌人であった祖母の影響もあってか、20歳のころにはじめた短歌をふたたび読み始める。

2002年、春に第一歌集『花と悲しみ:魂の軌跡』を出版するが、同時期に左乳房にが発見される。最初は乳房温存療法を受けようと考えていたが、多くの病院を訪れそれが困難と知る。末期ではなく治療によって治癒する可能性があるにもかかわらず、彼女は治療をしないという選択をする。この生き方が新聞や雑誌で取り上げられ、大きな反響を呼び、賛否が分かれた。

2003年、癌の進行により、乳房を維持することが困難となり、左乳房を切除する手術を受ける。

2004年、写真家の荒木経惟に、「先生、片乳房の無い私の裸体を撮っては頂けないでしょうか」との手紙と歌集を送り、手術の痕の残るヌードを披露し、写真集『乳房、花なり。』を出版。

荒木経惟によると、この頃から心境に変化が起こりはじめ、生きることへの意欲も少なからずわいてきていたというが、すでに癌は全身に転移しており、手の施しようがない状態であった。病床でも彼女は短歌への情熱を持ち続け、亡くなる前日まで数多くの作品を書き記した。

2005年3月28日、午前6時22分逝去。享年35(34歳没)。

著作

その他の書籍

  • 荒木経惟著 『モルヒネも効かぬ五月:荒木経惟写真集』(バジリコ, 2004年) ISBN 4-901784-51-X
  • 荒木経惟著 『空事:2004年写狂人日記』(スイッチパブリッシング, 2005年) ISBN 488418016X
    • 荒木が彼女に捧げる写真集として出版。
  • 森村誠一著 『魂の切影』(光文社, 2005年) ISBN 433492462X
    • 作家・森村誠一が宮田美乃里の生き方を小説として執筆した。

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