宝川温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/13 22:25 UTC 版)
「大烏帽子山 (みなかみ町)」の記事における「宝川温泉」の解説
車:関越自動車道水上インターチェンジより、国道291号・群馬県道63号水上片品線で約30分。 バス:上越新幹線上毛高原駅より、関越交通で約60分。上越線水上駅から、約40分。
※この「宝川温泉」の解説は、「大烏帽子山 (みなかみ町)」の解説の一部です。
「宝川温泉」を含む「大烏帽子山 (みなかみ町)」の記事については、「大烏帽子山 (みなかみ町)」の概要を参照ください。
宝川温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 15:33 UTC 版)
宝川温泉(たからがわ おんせん、伝統的表記:寶川温泉)は、水上からさらに利根川を遡り、藤原ダム(藤原湖)の北端から宝川(利根川支流)を1kmほど遡った地点に所在する温泉。所在地名は、群馬県利根郡みなかみ町藤原(江戸時代における上野国利根郡藤原村、幕藩体制下の上州沼田藩知行藤原村)で、古来「藤原郷」と呼ばれる地域(藤原山を最高所とする利根川源流域を主とする広範な地域)に属する。かつての「奥利根八湯」「水上八湯」の一つ、2005年(平成17年)10月以降でいうところの「みなかみ十八湯」の一つ。 泉質 : 単純温泉。 源泉 : 現在は4本の源泉があり、湧出量は毎分1800リットルと豊富(これは群馬県の伊香保温泉の全ての旅館の湯量より多く、日本でも有数)。温度は40℃~68℃。かつてあった源泉は全て自噴泉であったが、現在の源泉は全て動力泉である。 ヤマトタケル(日本武尊)が白鷹 に導かれたという開湯伝説によって白鷹湯/白鷹の湯(はくたかのゆ)の名で古くから利用されてきた。宝川温泉の名はこの地を流れる「宝川」に由来するが、「宝川」という河川名は江戸時代から昭和初期までこの川で行われていた銅の採掘に由来している。宝川温泉が宿泊施設のある現在の形になったのは大正時代で、湯治場として整えられたものであったが、交通の便は悪かった。現在ある4つの源泉は全て昭和時代にボーリングされたものである。それ以前にあった源泉は全て自噴型であった。交通の便が改善されたのは昭和20年代後半から始まるダム工事に伴う道路の建設以降で、電気もこの頃に通るようになった。現在の施設は、1936年(昭和11年)築で木造2階建ての現・汪泉閣第一別館、1955年(昭和30年)に着工されて約2年後に完成した木造3階建ての汪泉閣本館、1966年(昭和41年)築で鉄筋コンクリート造の汪泉閣東館 などがある(後述)。 現在施設としては、一軒宿の「宝川温泉 汪泉閣」(1923年〈大正12年〉創業。住所:みなかみ町藤原1899)があり、渓流沿いに広がる4つの露天風呂(総面積は470畳分)が有名である。当宿では、近代化以前の日本では当然であった混浴を、温泉側が衛生的に管理する湯浴み着を用意するという入浴形式(女性には胴部を緩く隠せるワンピース形の入浴時専用着を貸し出す。入浴の終わるごとに回収することで衛生面を担保する)を導入することで実現している。3つある混浴露天風呂は、それぞれに、面積120畳分・最大100人収容可能、面積200畳分・最大200人収容可能、面積50畳分・最大40人収容可能で、それ以外に面積100畳分・最大100人収容可能な女性専用露天風呂がある。宿ではツキノワグマを飼育しているが、昔は子熊を露天風呂で入浴させていたことでも知られている。 1918年(大正7年)秋、若山牧水が水上や湯檜曽を訪れているが、上流の藤原郷(宝川温泉などを擁する現在の大字藤原)に足を伸ばそうとするも、雪の季節の訪れを知って取りやめたことを、『みなかみ紀行』で記している。昭和の温泉評論家・野口冬人が1980年(昭和55年)発行の旅行誌上で発表した、国内温泉地における「露天風呂番付」では、東の横綱に選ばれている。旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の選ぶ「外国人が最も注目した日本の観光スポット2008」においては、草津温泉、伊香保温泉等を押さえて第16位に選ばれた。2013年にロイター通信社が選ぶ「世界の温泉トップ10」の第6位に選出(日本の温泉として唯一の選出)される と、ロイターの影響度の高さも相まって外国人観光客の間で知名度が飛躍的に高まった。2014年(平成26年)4月26日公開の東宝映画『テルマエ・ロマエII』では主要なロケ地の一つになった (cf.) 。詳しくは、主人公であるローマ帝国のテルマエ設計技師ルシウス(演:阿部寛)がタイムスリップして出没する“平たい顔族(日本人もしくは大和民族のこと)”の露天風呂が、汪泉閣で最も大きい露天風呂「子宝の湯」である。
※この「宝川温泉」の解説は、「水上温泉郷」の解説の一部です。
「宝川温泉」を含む「水上温泉郷」の記事については、「水上温泉郷」の概要を参照ください。
- 宝川温泉のページへのリンク