婿投げ・墨塗りとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > できごと > 行事 > 日本の祭 > 新潟県の祭り > 婿投げ・墨塗りの意味・解説 

婿投げ・墨塗り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/19 02:59 UTC 版)

婿投げ・墨塗り(むこなげ・すみぬり)は、新潟県十日町市松之山地域で行われている小正月行事である。

婿とは、前年に地区住民の新婦を娶った新郎のこと(地区内に婿入りした者ではないことに注意)。越後の奇祭と呼んでいる。

概要

地区住民の女性が結婚した場合、翌年の小正月に夫婦は松之山に帰省して、この行事に参加する。

松之山温泉の婿投げでは、婿は村の衆により薬師堂に導かれる。そして胴上げの後、お堂から望む崖(高さ約5m)から高く放り投げられるのが、婿投げである。

松之山は豪雪地帯のため、婿の身体に危害は及ばないが小雪の時は雪を集める必要がある。

この後、賽の神(さいのかみ)と呼ばれる注連縄正月飾り等を集めた塔を燃やし(いわゆる左義長・とんど焼きの類)、無病息災を祈願して残った墨を「おめでとう」と言いながら参加者一同でお互いの顔に塗りあう。

これを墨塗りと言うがこれを嫌う人も多く、松之山地域の中でも松之山温泉の1箇所以外では行わない。

要点

  • 婿投げは、娘をよその村に取られた腹いせにその婿を投げたのが習慣化して、通過儀礼になった。
  • 婿投げの発祥は江戸時代、別の集落で行われていたが、観光イベントして松之山温泉でも行われている。墨塗りはそれ以前に遡ると伝えられる。
  • 近年では地元関係者の参加者が少なく、村外者の公募により開催を行っている。
  • 婿は和装で参加する姿が多く見られる。
  • 松之山の湯本地区は松之山温泉の中心地。

注釈

  • 本来両者は別の行事であるが、同日・同所・ほぼ同じ参加者で連続して行われるため、一体の記事とした。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「婿投げ・墨塗り」の関連用語

婿投げ・墨塗りのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



婿投げ・墨塗りのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの婿投げ・墨塗り (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS