妙福寺 (碧南市)とは? わかりやすく解説

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妙福寺 (碧南市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/14 01:41 UTC 版)

妙福寺
所在地 愛知県碧南市志貴町2-61
位置 北緯34度52分17.64秒 東経136度59分29.08秒 / 北緯34.8715667度 東経136.9914111度 / 34.8715667; 136.9914111
山号 多聞山
宗派 浄土宗西山深草派
本尊 阿弥陀如来
創建年 仁寿2年(852年)
正式名 多聞山妙福寺
札所等 三河新四国八十八ヶ所霊場73番・74番
三河七福神
文化財 木造地蔵菩薩半跏像
法人番号 6180305004854
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妙福寺(みょうふくじ)は、愛知県碧南市志貴町にある浄土宗西山深草派寺院

山号は多聞山[1]。本尊は阿弥陀如来[1]志貴毘沙門天(しきびしゃもんてん)や「棚尾の毘沙門さん」とも呼ばれる。安専寺光輪寺とともに「棚尾の三寺」と呼ばれる。三河新四国八十八ヶ所霊場73番・74番札所。三河七福神

歴史

仁寿元年(851年)、志貴荘の荘司として志貴周亮(志貴左衛門藤原周亮)がこの地にやってきて、仁寿2年(852年)に毘沙門天を祀った[2]。仁寿3年(853年)8月21日には志貴周亮によって八王子宮(現・八柱神社)も創建されている[2]

鎌倉時代には地頭で棚尾城主の熊谷若狭守直氏が一宇を建立した[1]。当初は天台宗の寺院だった。

天正18年(1590年)、生田新左エ門忠兼が月翁清白上人を住職に迎え、天台宗から浄土宗に転派した[1]。月翁清白が開基とされている[1]

徳川家康が武運を祈願したとされ、勝運の神として親しまれている[1]

2013年(平成25年)10月23日、住職の加藤良邦は浄土宗西山深草派の宗務総長に就任した[3][4]

境内

山門
毘沙門堂

境内の毘沙門堂に祀られる毘沙門天三河七福神の一つであり、日本三体毘沙門とされることもある[1]。毎月3日は毘沙門堂の例祭であり、境内は参詣者で賑わう[1]

  • 本堂
  • 山門(高麗門) - もとは刈谷城の辰巳櫓である[5]。明治時代初期に移築されて山門となった[5]
  • 鐘楼門
  • 書院
  • 庫裏
  • 水盤舎
  • 毘沙門堂 - 志貴毘沙門天を祀る。
  • 弘法堂
  • 薬師堂
  • 鎮守堂
  • 秋葉山常夜燈 - 嘉永元年(1848年)に岡崎の石工である太田藤右衛門淑彦によって製作された。2020年(令和2年)頃に撤去された。
  • 抱き地蔵尊
  • 身代わり地蔵尊
  • おびんずる尊
  • 杉村修平懿文徳碑 - 杉村修平は種痘医・文人。天保9年(1838年)12月に碧海郡棚尾村に生まれ、19歳で名古屋に出て経史・蘭学医学を学んだ[6]。慶應元年(1865年)から慶應2年(1866年)頃に棚尾村に戻って医者を開業した[6]。本業の傍らで妙福寺に私塾を開き[6]藤井達吉などにも教えた。
  • 古久根蔦堂庵歌碑 - ホトトギス同人[1]
  • 鈴木花蓑歌碑 - ホトトギス同人[1]

文化財

市指定文化財

現地情報

所在地
アクセス

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k 妙福寺(志貴毘沙門天) へきなん観光ナビ
  2. ^ a b 第55回 棚尾の歴史を語る会 棚尾の歴史を語る会、2016年
  3. ^ 浄土宗西 山深草派 総本山 倉内猊下・加藤さま”. みかわこまち. エムアイシーグループ. 2023年1月17日閲覧。
  4. ^ 宗務総長 挨拶”. 浄土宗西山深草派布教師会. 2023年1月16日閲覧。
  5. ^ a b 棚尾の毘沙門さん トボトボ歩く碧南市
  6. ^ a b c 第2回 棚尾の歴史を語る会 棚尾の歴史を語る会、2011年
  7. ^ 碧南の文化財”. 碧南市. 2013年6月3日閲覧。

外部リンク




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