失われた小銭への怒りとは? わかりやすく解説

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失われた小銭への怒り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 00:06 UTC 版)

ロンド・ア・カプリッチョ『奇想曲的なハンガリー風のロンド』(失われた小銭への怒り)ト長調
1795年の自筆譜
ジャンル ピアノ
作曲者 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
作曲年 1795年
作品番号 129

失くした小銭への怒り』(: Die Wut über den verlorenen Groschen)は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ曲『ロンド・ア・カプリッチョ奇想曲ロンドの意) ト長調作品129の俗称である。しかし、あたかも副題であるかのように広まり、本来の題名よりも有名になっている。自筆譜に書かれた正式な名称は、『奇想曲的なハンガリー風のロンド』 (Rondo alla ingharese quasi un capriccio) である。『なくした小銭への怒り』とも訳されている。

概要

作品番号は後期作品を連想させるが、実は1795年に作曲された初期作品であり、ベートーヴェンの死後になって発表された。したがってベートーヴェンがこのような副題をつけたわけではない。ベートーヴェンはこの作品を未完成のまま放置しており(主に左手の部分が空白になっている)、氏名不詳の校訂者(おそらく出版者のアントニオ・ディアベリ)によって補筆された。

ベートーヴェンの偉大な作品群の一つというわけではないが、聴衆受けがするため、たびたび演奏されている。冒頭から急速なト長調の進行で始まる。ロンド形式のため、途中でト短調ホ長調など従来どおりの転調展開をする。2/4拍子で速度が速く、右手部もアルペジオが広い音形で展開するので演奏は難しい。節度ある演奏と奇想曲の曲風の両立が奏者に求められる。

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