大山上部テフラ層(約4万年前~現在)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 14:57 UTC 版)
「大山 (鳥取県)」の記事における「大山上部テフラ層(約4万年前~現在)」の解説
大山上部テフラ層の形成期の噴出物は、火砕流堆積物と、広域テフラとして認められる降下火砕物、溶岩からなる。烏ヶ山溶岩ドームと笹ヶ平火砕流堆積物(約2万9300年前)は大山南東部に噴出したデイサイト質溶岩ドームと、それの一部崩壊によって流下した火砕流(ブロックアンドアッシュフロー)堆積物である。笹ヶ平火砕流堆積物は江府町の船谷川上流および俣野川上流の谷底と、倉吉市関金町の野添川上流の谷底をそれぞれ埋積するように堆積し、最大層厚は100m以上を示す。弥山溶岩ドームと桝水原火砕流堆積物(約2万8600年前)は剣ヶ峰と弥山を構成する溶岩ドームと、それの一部崩壊によって流下した伯耆町金屋谷を模式地とする火砕流(ブロックアンドアッシュフロー)堆積物である。大山火山で最新の活動である三鈷峰溶岩ドームと阿弥陀川火砕流堆積物(約2万800年前)は、大山北東部に噴出したデイサイト質溶岩ドームと、それの一部崩壊によって阿弥陀川沿いに流下した火砕流(ブロックアンドアッシュフロー)堆積物である。なお、大山南麓の江府町御机で約3000年前の火砕流堆積物とその降下火砕物を発見したとする報告もある。しかし、現在のところ大山火山は活火山(概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山)に指定されていない。
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