大仏様の組物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 23:25 UTC 版)
東大寺大仏殿などに用いられる組物は、柱頭ではなく柱に開けられた穴に挿し込まれた挿肘木によって伸ばされることが特徴。ゆえに大斗は無く、秤肘木は丸桁を受ける箇所のみであるため直線的な形状となる。 また肘木の木鼻に繰形を施す。力学的に合理的で効率よく大建築を建てられる反面、意匠的には力強い構造を見せる無骨さゆえか純粋な形で広く用いられることはなかったと考えられる。部分的に挿肘木を取り入れた様式は折衷様に分類される。 東大寺南大門の六手先の挿肘木 浄土寺浄土堂の三手先の挿肘木 東寺金堂の三手先の挿肘木 和様の特徴である長押と併用されている(折衷様)
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