多発性内分泌腺腫症
【原文】multiple endocrine adenomatosis
内分泌腺を侵すまれな遺伝性疾患で、副甲状腺、下垂体、膵臓などに腫瘍が発生しやすくなる。これらの腫瘍(通常は良性)はそれぞれの腺でのホルモンの分泌量を増大させるため、その結果、腎臓結石や不妊症、重度の潰瘍などの腫瘍以外の医学的問題も生じてくる。一部の症例では、膵臓内部の腫瘍ががん化することがある。「multiple endocrine neoplasia type 1 syndrome(多発性内分泌腫瘍1型症候群)」、「men1 syndrome(men1症候群)」、「wermer syndrome(ウェルマー症候群)」とも呼ばれる。
多発性内分泌腺腫症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/11 16:56 UTC 版)
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多発性内分泌腺腫症(たはつせいないぶんぴつせんしゅしょう、英: Multiple Endocrine Neoplasia ;MEN)とは、2つ以上の内分泌腺に腫瘍または過形成が生じる病気である。MEN1遺伝子の異常により発生するMEN1型(Wermer症候群)とRET遺伝子の異常により発生するMEN2型に分けられる。
- MEN1型
- 下垂体腫瘍、副甲状腺腺腫・過形成、膵消化管内分泌腫瘍(ガストリノーマやインスリノーマ)が三大病変である。
- MEN2型
- 2a型(Sipple症候群)と2b型に分けられる。2a型では、甲状腺髄様癌、副甲状腺腺腫・過形成、褐色細胞腫が三大病変である。2b型では、甲状腺髄様癌、多発神経腫、褐色細胞腫が三大病変である。
関連項目
外部リンク
- 難病情報センター - 多発性内分泌腫瘍症(平成22年度)
多発性内分泌腺腫症と同じ種類の言葉
腺腫症に関連する言葉 | 多発性内分泌腺腫症(たはつせいないぶんぴせんしゅしょう) 家族性大腸腺腫症 |
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