外表所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 03:59 UTC 版)
事件当日に稲村が作成した死体検案報告には、溢血やうっ血を除いて「特記すべき所見はない」と記載され、扼痕(加害者の手の痕)についての記載もない。解剖に立ち会った警官の報告書でも、「頸部には肉眼で見る限り扼こん等は見当たらない」とされている。さらに、稲村は同年10月に開かれた日本法医学会関東地方会で、この解剖例を『殆ど皮膚に異常を認めなかった扼殺二例』と題して紹介している(この学会発表の抄録にも、「頸部皮膚には肉眼的には特記すべき所見はない」とある)。稲村は、扼殺であるにもかかわらず遺体に扼痕が認められない理由を、シーツの上から扼殺されたためと説明している。
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